英語で論文を書けない時の対処法

最近はコロナ禍でずーっとデスクワークです。いや、デスクワークに集中できればいいのですが、実際はゲームしたりYoutubeみたりと、有意義なことは何もできずにいますね^^;)。なんとかメールへの対応だけは毎日して仕事しているフリを続けています笑。NIHでもずーっとteleworking(在宅仕事)で、3月下旬から丸二ヶ月、COVID-19関連の実験以外は全くできない状態になっています。もうそろそろオープンになるという噂も出始めているようですが、全くいつになるやらという感じです。この研究という仕事は実験できないと基本やることないんですよね~~。

まあ、そんなわけで人生で最もサボっている今現在ですが、そんな筆者にも多少は仕事があるんですね。それは英語で論文を書くということ。一応ボスとの話し合いで「何もやることないのも困るから、今あるデータで小さい論文をまとめよう」という話にはなっていて、牛歩の歩みでやっているわけですが、まあ進みませんね(笑)。ここ数年、論文を全く書いていないので、書き方も忘れている感じです(ダメポスドク)。そんなわけで、ブログを書くことの方に集中しているわけですが、今日は自分のためにも「日本人が英語で論文を書く時の注意点」というのをまとめてみようと思います。

なぜ論文が書けないか?という自分の状況を俯瞰的に見てみる

日本人にとって苦手な英語で論文を書くというのは本当に難儀な仕事で、パソコンに向かったまま、丸一日筆が全く進まないなんてこともザラにあります。丸一日で済めばまだいい方で、時には一週間全然進まないなんてことも。筆者も並みの英語力の持ち主なんで、こういうことは何度も経験してきているわけですが、それでも多少の注意点は知っています。それは、自分が英語がわからないのか、そもそも何を書けばわからないのかを明確にする、ということです。

日本人が英語で論文を書く時に、1. いきなり英語で書くべきか、2. 最初に日本語で書いてから要約すべきか、というのは意見が分かれるところで、自分が今まで見聞きしてきた範囲では1. いきなり英語で書くという方法を勧めてくる教員が多かったように感じます。日本語で書いたものを英訳すると不自然な英語になるからというのが、その理由としてよく挙げられていました。これはおそらく半分以上は真実で、可能なら最初から英語で書いた方がいいと思います。

しかし、そもそも論文を書くという行為は母国語でも難しいものなのです!

まず自分の研究テーマをバックグラウンドから深く理解しなければなりません。そして、なぜこの研究を始めたか?、どうしてこの手法を使ったか?、実験によって得られた結果は何を意味するのか?など様々な要素を筋道立てて簡潔に論文としてまとめなければなりません。これは本当に難しいことです。

だから、そもそも母国語でもうまく論文を書けない人が、いきなり英語で論文を書こうとすると、かなりの確率で何日も筆が止まってしまったりするわけですが、これは“英語が苦手だから論文が書けないのか”“そもそも何を論文として書いたらいいのか”、自分の中で分からなくなってしまうからです。バカみたいに聞こえるかも知れませんが、ずっとパソコンに向かいながら、“なぜ書けないのか分からない状態”で何日も過ごしてしまうということはよくあります。

だから最も大切なことは、何を書けばいいかをしっかりと紙面上で整理していくことです。書いていく要素を箇条書きしていくのもいいでしょう。これは英語でも日本語でも構いません(もしかしたら英語の方がいいかも)。そして、できるところからで構いません。多少でも筆が進んだ方が「やった感」が出て、気分も少しはよくなります。だから書くことがほぼ一定なFigire legendやMaterials and Methodsから書き始めるのが、個人的にはいいかと思われます。そしてそれが終わったら、全体の要素を整理しながら英語として論文をまとめていきましょう!

というわけで筆者も頑張ります^^;)

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