- 関西出身
- ポスドク(現在はNIHに留学中)
- 男性 30代半ば
- 関西方面の某大学理系学部出身
- 資格 Ph.Dのみ
あいさつ
こんにちは。トラバーユというペンネームでTwitterと読書メーターをやっています。そして今年から表現のプラットフォームとしてWordPressを使ったブログ作成に挑戦しています。
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なぜブログを始めようと思ったか?
「なぜブログを始めようと思ったか?」この問いに関しては、背景が複雑で説明するのが非常に難しいのですが、やはり自分自身で説明できた方がいいなと感じています。自分自身は波乱万丈な人生を送ってきたわけでもなくて、端から見れば不自由はあるものの比較的恵まれてきた人生を歩んできたかなとも思います。ただ歩んできた人生にちょっとした癖というか偏りがあって、その偏りが積み重なって生きづらさを生み出してきたのかな?というのが現時点での自分自身に対する理解です。
地元の公立高校を卒業した後、親元を離れて大学に入学し、幼い頃からの夢であった「研究者になる」という目標を叶えるべく、研究室に入って、日々研究に励んでいました。ただこの研究室がかなりクセの強い研究室で、ブラック研究室というのは言い過ぎかもしれませんが、グレーゾーン研究室とでも言いましょうか、研究においても対人関係においても、まあ周辺研究室よりも明らかにハードな研究室でして。。。まあそこに学部4年から博士課程卒業までいる過程でうつ病を患ってしまったのですね。ただ、うつ病を発症したのは博士課程1年の頃なんですが、それに気づいたのは今の職場のあるアメリカに来てからで、当初は「死にたいな(希死念慮)」とか「一年くらい無人島で生活したい」などとは感じていたけど、薬を飲まなくてもなんとか毎日大学院には通えていたので(朝起きるのがつらくて、ていうか無理で、毎日1~2時間遅刻していたけど)、まさか自分がうつ病だっただなんて思いもしなかったのです(今にして思えば「気付けよ!」って感じですが)。
博士課程の終わりに差し掛かる頃には、もう人生に絶望していて、心の燃えかすだけになんとか火を灯して生きているような感じでした。まだ二十代でしたが、「自分がこの先、何かをなし得ることなんて不可能だろう」という思いで毎日を過ごしていました。もう研究者として生きていくことも半分以上諦めていたのですが、一方で「海外留学したい」という欲求も諦めることができず、「最後記念に海外留学して、それで研究者人生を終えよう」という思いで、ポスドクとしてアメリカに留学することを決めました。
アメリカ留学に関しては本当に僥倖でした。当時の自分には体力精神力ともほとんど残されていなくて、多く研究者が経験するような「メール出しまくって、インタビュー行きまくって決める」ことはおそらくできなかったでしょう。しかし、幸いメール二発目で留学が決定したのです。面接も簡単なもので、スカイプで日本から10分程度のやりとりをしただけでした。ただ一方で、まだ英語でメールしたりインタビューできたりする体力は残されていたことから、少なくとも最重度のうつ病ではなかったのだとは思います。「本が読めなくなる」という症状は経験したことがありませんから。
留学するにあたってはその後も色々大変だったのですが、なんとか無事留学を決めて、アメリカでの研究生活を始めました。まあ、そこからは驚きの連続というかなんというか、自分の「認知の偏り」に気づいたのも、「自分の体調さすがにおかしくね?うつ病なのかな?」と気づき始めたのも、そしてカウンセリングに行き始めたのも、全部アメリカという異文化に触れる中で、自分という存在をより客観的に捉えられるようになってからでした。そして、「確かにあそこはグレーな研究室だったけど、でも自分のパーソナリティーにも、問題を誘発する原因があったのだろう」ということにも気づき始めました。そして、その元となる幼少期の両親からの家庭教育から大学に入学するまでの学校生活までを、カウンセリングを通じて、抜本的に見直し始めたのです。方法としてはいわゆる認知行動療法に該当すると思います。自分のこれまでの人生で、誰にも打ち明けることなく自分の中に熟成させてきた不満を、一気に文章化して、カウンセラーさんに見ていただきました。その文字数は合計10万字にも及び、新書一冊まとめれるほどでした(誰がお前の人生の新書に興味あんねん笑!)。そこからの回復は比較的早かったように思います。
まとめ
まあ、ざっとこんなところがブログを始めた経緯でして。でもこれらはあくまで、うつ病を発症しそれを回復していく経緯であって、一番の理由は「自分が学んできたことを表現したい」や「表現することができれば、表現の場があれば、これからつらいことがあったとしても、それをネタとして昇華できれば、自分はこの先自殺せずに生きていけるのではないか?」という思いがあったからです。そして、「どうせなら自分のドメインを取得して体系的にまとめて行きたい」という思いも重なって、最終的にWordPressというものに行き着きました。これからコツコツ継続していくことを目標に頑張っていこうと思います。