ライフサイエンス研究者のための日本国内での就職活動ページ

もうそろそろNIHでの任期も少なくなってきて、次の職を探し始めるタイミングになってきた。そこで、自分の研究分野である、ライフサイエンス(生命科学)の研究者のための日本国内の就職活動用ページというのを作ってみようと思う。

日本にも意外と多くの研究施設があり、長年研究していても「そんな研究所あったんだ!?」と驚くことがある。なので、このページも、新たな研究所が見つかり次第、随時、加筆予定である。

こちらのページでは、自分と似たようなことを考えた人が、日本にある研究所をまとめてくれている。

研究職になりたいあなたへ。研究所は日本に200以上あります。

この記事に書いてある通り、日本の研究所はWikipediaにかなり詳細にまとめられている、が、全ての分野に関するものでライフサイエンス限定ではない。しかも、この一覧も全てではない。

現在のところ、附置研究所である京都大学iPS細胞研究所 CiRAや沖縄科学技術大学院大学 OISTなどの大学院大学はWikipediaのリストには載っていない。もう一つ、卓越研究員事業など、若手用の競走的ポジションも紹介されていない。

なので、このページではそこら辺も含めてまとめていこうと思う。

アカデミックポジション

各々の研究所を紹介する前に、まず書いておかなくてはならないのはJREC-INの存在である。

JREC-IN Portal – 国立研究開発法人 科学技術振興機構

通称JREC-IN。おそらく国内で一番有名な研究職の就職活動のWebサイト。正直、これだけで事足りると言っても過言でないほど、アカデミアポジションの採用情報がまとまっている。大学や研究所のポジションだけにとどまらず、なぜかたまに高校の先生のポジションも掲載されている。

研究機関

この項目では「ホームページに研究者の採用情報が掲載されている研究所」を紹介している。もしかするとJREC-INから漏れている採用情報もあるかも知れないので要チェックである。

なお、大学付属の大学院は記載していない。自分の理解では、大学附属の大学院では各々の研究室がJREC-INまたは研究室HPで直接公募をかけていると思うので、そのようにして採用情報を確認しなければならない。助教や准教授ポジションなどの人員の空きはJREC-INに記載してくれない限り、完全にチェックし切るのは難しいが、大型予算を獲得している研究室は、多くの場合スタッフの募集をかけるので、大型予算(ERATO CREST等)を獲得している研究室を調べる、というのは研究職を探す方法の一つである。

これをまとめている時に、ロバートの秋山竜次の「TOKAKUKA」思い出した。例えば、上野動物園は上野区が運営しているのか、東京都が運営しているのか、気になってしょうがないという心模様を歌った曲である(上野動物園は都がやってる)。それと同じく、日本にはたくさんの研究施設があり、なおかつどこが運営しているのかもさまざまである。「厚生労働省所轄の国立研究開発法人〜、国立がん研究センター♪厚生労働省所が直接運営している施設等機関〜、国立感染症研究所♪大学共同利用機関法人の〜、分子科学研究所♪」

国立研究開発法人

厚生労働省所管

国立がん研究センター (東京都、千葉県)

国立循環器病研究センター (大阪府)

医薬基盤・健康・栄養研究所 (東京都、大阪府)

国立精神・神経医療研究センター(神経研究所、精神保健研究所)(東京都)

国立国際医療研究センター (東京都)

国立成育医療研究センター (東京都)

国立長寿医療研究センター (愛知県)

文部科学省所管

理化学研究所(埼玉県、茨城県、東京都、神奈川県、大阪府、兵庫県)

経済産業省所管

産業総合研究所(茨城県を中心)

施設等機関

厚生労働省

国立感染症研究所(東京都)

国立医薬品食品衛生研究所(神奈川県)

国立障害者リハビリテーションセンター (東京都)

大学共同利用機関法人

自然科学研究機構

生理学研究所 (愛知県)

基礎生物学研究所 (愛知県)

分子科学研究所 (愛知県)

情報・システム研究機構

国立遺伝研究所(静岡県)

大学院大学

総合研究大学院大学(神奈川県)

北陸先端科学技術大学院大学(石川県)

奈良先端科学技術大学院大学(奈良県)

沖縄科学技術大学院大学 OIST (沖縄県)

国立大学附置研究所

大学附置研究所に関するWikipedeaページは現在のところなさそうである。

こちらのページに国立大学の附置研究所の一覧が載っている。公立大学や私立大学でもこのような附置研究所があるのかに関しては、わからなかった。

国立大学附置研究所・センター会議 研究所・研究センター一覧

ごく一部であるが、附置研究所の採用情報も載せておく。それぞれの研究所のHPを訪ねるのがいいだろう。

京都大学

京都大学iPS細胞研究所

大阪大学

大阪大学蛋白質研究所

公益財団法人

自分が調べる限り、公益財団法人の研究所が、最もまとまっておらず、調べるのが難しかった。JREC-INで「公益財団法人」と検索すると、結構ポスドクポジションがヒットする。まだまだ知らない研究所が存在しそうである。

東京都医学総合研究所(東京都)

放射線影響研究所(広島)

佐々木研究所(東京都)

がん研究所(東京都)

かずさDNA研究所(千葉県)

サントリー生命科学財団(京都府)

京都大学iPS細胞研究財団(京都府)

神戸医療産業都市推進機構(兵庫県)

微生物化学研究会(東京都)

若手研究者のための競争的ポジション

こちらは少し敷居が高い。というかかなり高い。若手用のPIポジション、テニュアトラックポジションなど競争的なポジションを展開しているプログラムで、倍率ももちろん高い。しかし、申請するのはタダなので、向こうみずにチャレンジしてみるものいいと思う。

卓越研究員事業

例年、2月にポストが提示され、3月から4月頃にがポストへの申請期間。

京都大学 白眉センター|白眉プロジェクト

バッタを倒しにアフリカへ 前野 ウルド 浩太郎」で知ったポジション。

例年、12月にポストが提示され、翌年2月がポストへの申請期間。

企業での研究や研究に携わる職種

海外留学経験者のための企業就職

ボストンキャリアフォーラム(通称ボスキャリ)

ボストンで開催される、海外でしばらく活動していた人向けの国内企業の就活フォーラム。自分の友人も何人かボスキャリを利用し、企業の研究職に就職した。

合同会社CPP

自分の友人もここでの就活セミナーを利用し、企業の研究職に就職した。

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