スーパードンキーコング1,2,3を全制覇してみて

子供の頃からの夢だったドンキーコングを全部制覇するという夢が叶えられた。Nintendo switchの旧ゲームのコーナーにドンキーコング1と2が追加されたのだ。

ドンキーコング3は持っていて、小学生の頃に何度クリアしたかわからない。すごく楽しませてもらったゲームには違いないのだが、少し操作難易度が易しいというか、友達が持っていた1,2も自分で全制覇してみたかったのだが、その願望は叶えられることのないまま20年ぐらいが経ってしまった。

うつ病の治療に取り組んでから、「楽しい!」という感覚を大切にすることを学んだ。楽しむ事は大切とかそういうレベルでなく、うつ病にならないために必要不可欠な事なのだ。強迫傾向のある自分は白黒思想になりがちで、「だめ」と決めたことを人生から全排除してしまう傾向にあり、受験期からゲームなどの自分を甘やかすものを「だめ」と決めつけ、ずっと排除してきたのだが、うつ病になってしまい、考え方を改めた。

また「趣味は高尚なものでなくてはならない」みたいな思想もどこかにあり、それも自分をゲームから遠ざけていたものの一つだった。だから音楽とか映画とかそういうものを趣味にしようとしていたのだが、純粋に心の底から「楽しい」と感じられないものは趣味ではないのかもしれない。そして、そういう「低俗な自分」というのを受け入れるのにも時間がかかった。趣味なんて低俗なもので十分だ。「楽しむ」という本質から逃げては意味がない。

精神心理学の用語で「インナーチャイルド」という言葉がある。これは文字通り「大人である自分の中の内なる子供」という意味で、大人になっても「子供」の部分があり、そういう部分をおざなりにするのはメンタル的にもよくないという事だ。また、子供時代に親が不安定で「親の親役」を担っていた人、つまり「アダルトチルドレン」は、そもそも「子供らしい子供時代」を過ごせなかった人が多い。そういう人たちこそ、大人になってから「インナーチャイルド」を開放してあげて、しっかりと子供時代をやり直すことが大切だ。人生のステップは一段飛ばしすることができないのだ

そんなわけで、せっかくドンキーコングを全制覇したので、それぞれの感想を書き残しておこうと思う。

スーパードンキーコング

初代スーパードンキーコング。最初に友達の家でプレイした時はまだ幼稚園の頃だったと思う。めっちゃプレイしたかったのだが、自分はすぐに死ぬのでなかなか自分の番が回ってこなかったのを覚えている。

初代はとにかくボーナスステージの位置が分かりにくい。自分も攻略情報をネットで調べて、ようやく全部のボーナスステージを見つけることができた。2と3はバナナの位置でボーナスステージのヒントがあったりするのだが、初代は所々ノーヒントのところがある。あと、1ステージに何個ボーナスステージがあるかもまちまちなのだ。友達とかと意見交換しながらプレイすることが前提になっているように思う。初見で自分1人だとなかなか全制覇はできないと思う。

通常ステージも超絶難しいのが何ステージか存在する。一方でボス戦は易しい。最後のキングクルールが少し難しいが、それでも10回以内のチャレンジでクリアできると思う。

ドンキーとディディーのキャラクターも可愛らしいし、あとドンキーの地面を叩きつける技もなんか好きだ(あまり使いどころがないが)。スマブラでは下Bに該当する。アニマルフレンドも可愛らしくて、特にカエルが幼少期は好きだったのだが、大人になって改めてプレイするとカエルの操作の難しさに若干嫌いになった。ジャンプのタイミングが分かりづらく、すぐに落下してしまうのだ。

スーパードンキーコング2

昨日、一週間で10時間以上かかってようやく全制覇できたシリーズ。ボス戦、通常ステージ共にどちらも全シリーズの中で一番難しいと思う。DKコインのシステムも追加されている。

敵の数も多いし、速いし、画面が切り替わった瞬間に急に襲ってくるというステージが多く、初見では反応できない。ステージによっては2,30回は繰り返して、流石にここまで死ぬと楽しいというよりはフラストレーションだ。

一方のボーナスステージに関しては初代より見つけやすくなった。多分、ほぼ全ボーナスステージを自力で見つけることができた。バナナで指し示してくれている箇所がほとんどだ。また各ステージのボーナスステージの数も基本的には2ステージで統一されていて、それもまた分かりやすい。それと、ドンキーコング3と比べるとボーナスステージそのものはクリアしやすい。

ドンキーコング2はなんといってもディクシーのポニーテールスピンだろう。小学生の頃、初めてこれをみた時えらく感動した覚えがある。アニマルフレンドもAボタンでチャージできる使用が追加された。

もちろん人によって違うが、ドンキーコング2が傑作と言われることが多い。そんなわけでいつかプレイしてみたかったのだが、30歳を超えてようやくその夢を達成することができた。

スーパードンキーコング3

自分が両親に買ってもらった、唯一の作品で思い出も多いが、やりすぎて若干嫌気もさしている、のかもしれない。

自分は自分が持っているものより、人が持っているものの方がよく見えてしまうのだ。だからかディンキーコングも、水切りはできるけどあまり好きではなかった。というかディンキーが嫌いというよりはディディーがカッコ良くて好きだったのだ。ディディーをプレイしてみたかった。また、アニマルフレンドもぞうとか小さい鳥とかが出てきて若干ダサくなった気がする。子供のころはカエルとかヘビとか爬虫類が好きだったのだ。

ただ、全シリーズを通してやってみて、見えてくるそれぞれの良さというものがある。ドンキーコング3はボス戦は流石に初代よりは難しいけど、2よりは簡単だ。ステージそのものも易しめだし(やり込みすぎて得意になっていただけかもしれない)、ボーナスステージは多分一番見つけやすい。ただ、ボーナスステージの難易度は上がっていたと思う。またDKコインが敵が所有しているシステムに変更されていて、DKコインを取得するのには骨が折れた。

それとドンキー3は色々なシステムが追加されたのだ。最終面は岩の周りをぐるぐる回らなきゃ出現しないし、色々なクマと会話して物語を進めなくてはならない。バナナバードを解放したりと、謎解き、RPG要素が追加されたのがドンキーコング3なのだ。部品を集めて、新しい乗り物を作っていくのも楽しかった。最後にヘリコプターに乗れた時はえらく感度した覚えがある。そういうRPG要素は初代と2にはないのだ。

結局このシーリーズはどれも面白かった。ドンキー3はあまり好きではなかった気もするが、あんだけやり込んでおいて「好きではなかった」というのもなんか違う気がする。

この感情だけは、なんとも説明しにくい。

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