電動シェーバーを使わなくなった話

うつ病治療

昔の話であるが、うつ病・複雑性PTSDの急性期であると気づかぬまま、背側迷走神経のギアセカンド状態で麻痺した脳で渡米してから、自分は週に一度しか髭を剃らなくなった。

大学院時代までは、エチケットなのか、文句を言われたくないからなのか、髭が濃いと思われたくないからなのか、死にそうになりながら、毎日髭を剃ってからラボに向かっていた。希死念慮が始まってから、朝起きれなくなってからは、ラボの違う階のトイレで、コンビニでタオルと髭剃りを買って髭を剃ったりもしていた。

渡米してから、ラボや隣のラボに、髭をフルで生やした状態の人、つまり全く髭を剃らず、髭が伸びる限界まで髭を生やした人がたくさんいて、毎日ちょっとした無精髭を剃るのがアホらしくなり、ほとんど髭を剃らなくなった。それでも、ラボメンバーから何か言われることもなく(日本人からすると欧米人は本当に豪快で、アジア人が一週間髭を剃らないくらいでは何も言われることなく、ノータッチで普段と同じように接してくれる)、週に1,2回だけ髭を剃るという状態が3年ぐらい続いていただろうか…

安全剃刀で一週間伸ばした髭を剃るのは、結構大変なのだが、週に一回だけということもあり、そのスタイルを自分は3年間ほど続けていたのだろう。コロナ禍に突入し、することがなくなり、自分はふと電動シェーバーを購入してみた。すると、大変楽に一週間伸びた髭を剃ることができることに気がついた。そこからは、週に一度、まず電動シェーバーで大雑把に髭を剃り、残った髭を安全剃刀で剃るというスタイルが自分の中で確立した。

日本に帰ってきてから、一週間髭を剃らないわけにもいかず、自分は二日に一回髭を剃ることにしている。今の職場に通い出した初年度、背側迷走神経のパワーが依然強く、朝、吐き気をもよおすことも多く、母が用意してくれた朝ごはんを残したりすることも多かった。今の職場で働き出してからしばらくの間、朝はお茶漬けしか食べることができず、自分だけお茶漬けを用意してもらっていた。

髭も、安全剃刀を使う体力がなく、電動シェーバーだけで済ませてしまうことが多かった(女性のために説明するが、安全剃刀で髭を剃るのはなかなかめんどくさいのである)。

通院する前の間、1年間で7~8回の過覚醒を経験し、徹夜で仕事に向かうということを、その数だけ経験した。その間に徐々に自律神経のレベルが覚醒状態にシフトしていき、えずく頻度が減ったり、前まで怖かった論文を普通に読めるようになったりと、少しずつ自律神経のレベルが回復していった。

それと並行し、電動シェーバーを使って髭を剃るということがほとんどなくなった。具体的な時系列は覚えていないのだが、電動シェーバーに関してはパニックを経験する前の初年度のうちに、ほとんど使わなくなっていた気がする。基本的に楽なのは電動シェーバーだが、よく剃れるのは安全剃刀で、安全剃刀を使用することの気力的負担が減り、電動シェーバーを使用しなくなっていった。

朝ごはんに関しても、お茶漬けしか食べられなかったのだが、気づくと父と同じ、普通のメニューを食べている。忙しすぎて具体的にいつそうなったのか、記憶していないのだが、初年度の後期か、あるいは通院後くらいから、脱お茶漬けに成功していたような覚えがある。

そんなちょっとした、自律神経の回復記録。

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