アメリカには麦茶に代わるものが存在しない

久しぶりのブログ更新だ。研究生活のほうがジャーナルクラブとか申請書書きとか忙しくて、もう満身創痍だ。加えてこの夏、メリーランド州はくそ暑かった。完全に夏バテ状態だ。

この7月はメリーランド史上最も暑い夏だったらしい。ファーレンハイト90度越え、つまり32度越えの日が観測史上最も多かったそうだ。8月に入って少し収まってる。暑さは7月に使い果たしてしまったと信じたい。

アメリカに来る前は北半球では世界各国8月が最も暑い月なんだと信じていたが、どうもそれは国によって違うらしい。少なくともアメリカのメリーランド州は7月が最も暑い。こっちにいる日本人はよく「でもメリーランドの夏は日本と違ってカラッとしているよね」みたいに日本の夏に対して若干マウントを取りたがる傾向にあるが、個人的には全くと言っていいほど「カラッとしている」とは思わない。少なくともメリーランドの夏は湿度も十分で「モワッと」していて、日によっては雲が一つもなく、逃げ場のない灼熱のような日がある。

この夏は体が冷たい麦茶を欲していた。アメリカには麦茶を飲む文化はないが、近所のMARUICHIという日本食料品店でHouseの麦茶が手に入る。僥倖である。

日本にいた時は、当たり前すぎて特にありがたみを感じたことがなかったが、麦茶のない環境に置かれてみると、その素晴らしさがよくわかる。暑すぎて何かをがぶ飲みしたいけど、コーヒーや紅茶ではカフェインを取りすぎて夜眠れなくなる。ビールも違う。暑すぎて酒に酔いたい気分でもない。でもただの水はガブ飲みしにくい。浸透圧がなさすぎて体に染み込んでくる感じがしないし、水だと何かが物足りない。

かと言って高校の時の部活動みたいにマネさんと呼ばれる人に水に塩を入れてもらうのも何かが違う。高校の時のバスケ部ではマネージャー(通称マネさん)と呼ばれる女性部員がガロンに入った水に少量の塩を入れてくれていた(大量の水そのものは男性部員が汲まなければならなかった)。おそらく体内に水を浸透させるためと、あと電解質の補給のためであろう。一度休憩時間中にその塩水を飲みそびれて、足が尋常じゃないほど痙攣してしまったことがある。だから電解質の補給の大切さは身に染みている。

その点麦茶はベストだ。カフェインもアルコールも入っていないし、ミネラルは入っているが塩っぱくはない。改めて考えてみると不思議だ。麦茶はどんな成分になっているのであろうか。

いずれにせよ麦茶のない国は夏に一体何を飲んでいるんだろうと思う。麦茶がないからこの国の肥満率は高いのかもしれない。

メリーランドの灼熱の7月を無事に生き残ることができた。今月は海にでも行こうかしら。

からだにいいこといっぱい、麦茶のススメ

https://www.hospita.jp/medicalnews/20170725m/

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