留学終盤で英語学習の神アプリを発見

アメリカに研究留学して5年。自分のアメリカ留学のメインの目的は研究において論文を出すことだが、サブの目標として英語力の向上というものがある。

「流石に5年もアメリカで生活していれば、英語ペラペラになるんじゃない?」と留学したことない人からはそう思われるだろうし、もちろん渡米前の自分もそう思っていたが、全くそんなことはなく、相変わらず、英検準一級未満の英語力で日々を過ごしている。

もちろん、英語で仕事して、研究室のイベントにも参加して、というのを5年こなしているわけだから、渡米前よりは明らかに語学力は上がっている。が、グループ会話になると途端についていけず、テレビや映画で話されている英語は、フレーズは聞き取れるようになったが、文全体を理解できず、また会話の流れを掴めないので、断片的にしか理解できない。

諦めは悪い方なので、日本に帰っても英語の勉強を続けようとは思う。留学終盤である現在「リスニングという観点から発音が大事である」ということをYoutubeで学び、それはまた後日まとめようと思う。

今回は、つい最近ダウンロードした、できれば留学初期に知りたかったなと思う英語学習における神アプリを紹介しよう。

それはズバリ…

スマホ用のオフラインの英英辞書及び英和・和英辞書である!!!

「いや辞書かよ!」と思われたかもしれない。そんなのWeblioで十分だろと。

かくいう自分も今まで、Weblioを活用し、有料会員登録して、単語帳にぽちぽちと単語を入れてきた人間である。他にも語学力診断などのサービスも充実していて、Weblioの有料会員も値段に見合ったサービスだと思っている。

しかし、当たり前だが、Weblioはネットサービスで、ネットが繋がっていないと使うことはできない。

「いや今日日、ネットなんてどこでも繋がるだろ?Weblioで十分だろ」と思うだろう。

しかし、ここアメリカは想像以上にネット環境が悪いのだ

携帯のキャリアにもよるが、自分が契約しているAT&Tはちょっと郊外に行くと途端に電波が悪くなり、国立公園なんかに行くとほとんど電波が入らなくなる。

身近な例でいくと、家のそばのアジアマーケットであるLotte market店内で電波が入らない。ただ、Lotte marketではアメリカの一般的なスーパーと違って、たくさんの種類の魚が売られていて、辞書で名前を確認したくなることが多いのだ。でも、電波が入らなくて、Weblioに接続できず、買い物が終わる頃には興味も消え失せ、結局わからずじまいで終わる。

またシェナンドー国立公園などでハイキングをするときも、看板で滝や風景、建物の歴史などが説明書きがされていて、読もうとするのだが、

知らない単語が多すぎる、けど電波が入らなくて、Weblioで調べられない

ということを、シェナンドーに限らず、行く先々の国立公園で経験するのである。意外かもしれないが、アメリカの田舎は知らない単語の宝庫で単語学習のうってつけの場所なのである。

今回、紹介するアプリは、この「電波が悪くてWeblioで調べられない」という状況を打破するものだ。

それは、シンプルにスマホに電子辞書をまんまダウンロードして、電波が悪い状況でも辞書にアクセスできるという環境を構築するというものである。

自分がダウンロードしたのは二つで一つは「LONGMAN現代英英辞典(LDOCE)」日本円でおよそ4000円で容量が1GBほどである。

もう一つは同じディベロッパから出されている「ルミナス英和・和英辞典」で日本円で2900円である。容量は785MBほど。

英英辞典、英和辞典、和英辞典の全てが一万円もかからずにスマホにダウンロード可能なのだ。金銭感覚は人によるが、自分はお得だと思う。なおかつ、一アカウントで複数端末にダウンロードできる。

これら三つの辞書の使い分けだが、自分の「留学5年、英検準一級未満」レベルの英語力だと、まず英英辞典が第一の選択肢になる。中高レベルだと、英英辞典で調べても、説明内にまたわからない単語があったりして、使いこなすのが難しいが、流石にそのようなことはなくなった。

海外で暮らすことは「英語を実戦で使う」ということと密接している。そうなると「この単語、どのタイミングで使うんだ?」や「日本語にすると同じだけど、(例えば「ひざ」”lap” “knee”)どう使い分けるんだ?」と、実戦で恥をかかないために(恥をかく以前に伝わらないことが多いが)、具体的な使用法が自然と気になってくる。そうなると、英和辞典ではそこらへんの具体的な使用例やニュアンスの記述なんかがイマイチだったりするので、英英辞典がファーストオプションになる。

とはいえ、「これって日本語で”ひざ”のことだよな?」とダブルチェックしたくなることも多々あって、そうなるとセカンドオプションとして、英和辞典もかかせない。新しく出会った単語を英語だけで記憶するのではなく、ちゃんと日本語と紐づけておいた方が、より記憶に刻まれやすい。

最後に和英辞典だが、これも実は海外で生きていく上で重要だ。渡米5年でも「日本語はわかるけど、英語はわからない」ということが、特に名詞で多々ある。そんな時に、和英辞典の存在が重要になる。

具体的なエピソードになるが、先日ハイキングに行った際、カマキリを見つけたのだが、カマキリを英語でなんていうのか分からずに、友人に伝えられなかったのだ。もちろん、ハイキングするような山中でネットは繋がっていない。その時に英英辞書はダウンロードしていたのだが、和英の方はしていなかった。「そうか、こういう時に和英が必要になるんだ」と帰ってソッコーで和英辞典もダウンロードした。ちなみにカマキリは英語でMantisだ。

以上のように、実際にアメリカで生活していると、英英、英和、和英辞書の全てに必要性を感じるので、もし海外に行く機会があるのなら、もったいながらずに、これらの辞書を購入してスマホにダウンロードすることを強くお勧めする。おそらく、早ければ早いほどいい。

また、紙の辞書と違い、スマホ版の辞書では電子辞書のようないろいろな機能が搭載されている。

一番、重要なのは発音機能である。オフラインでも、単語の発音はデフォルトインストールされていて、例文の音読の方はオンラインで有効である。別個料金を払えば、例文読み上げ機能もオフラインでできるようになるらしい。

もう一つはブックマーク機能であり、これにより、復習や単語の注釈が可能だ。自分は、調べた単語がどこで出会ったものなのかなどをメモしている。

強いて不満を述べるとすれば、英和辞典の方では下品な言葉も記載されているのに、和英の方では記載されていない点だ。こういう言葉こそ現地で生活していると必要なので、是非とも恥ずかしがらずにのせてほしい…「うんち」という言葉を知らずに日本で生活することはできないだろう。

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