アラサーからの海外留学3年で英語はどれくらい伸びたか?問題なく暮らせると彩のある生活は違う。

前々回の記事で、まず多くの日本人がくたびれた状態で留学するので英語学習に対する気力が落ちていること、そんな中でも既知の単語の運用力は意外とすぐに上達するということなどを書きました。

アラサーからの海外留学3年で英語はどれくらい伸びたか?前編

前回の記事では筆者の英語力と、英検準一級にも満たない英語力でも問題なくアメリカで暮らして行けると言うこを書きました。

アラサーからの海外留学3年で英語はどれくらい伸びたか?中編

今回の記事では前回の「拙い英語力でもアメリカで問題なく暮らして行ける」という点に対する追記をしたい思います。

「問題なく暮らして行ける」と「彩のある生活」は違う

前回の記事で、筆者の英語力について書きました。英検準一級未満の実力であるということ。英語の映画やテレビを字幕なしでは理解できないということ。それくらいのレベルでも、問題なく現地で暮らせていけるということを書きました。

しかし!この問題なく暮らせるというのは少し誤解を生みやすい表現でもあります。確かに、英語に関して問題が生じるようなことはほとんどないです。現地での買い物や事務手続きも不自由なくできます。でも、問題がないからと言ってその生活が豊かかどうかはまた別問題なのです

日本での暮らしに置き換えても、問題さえ起こらなければ、その生活は満足なものと言えるでしょうか?問題さえ起こらなければ、テレビで何言っているか分からなくても、友達の会話の中に入って行けなくても、その生活は満足のいくものと言えるでしょうか?おそらく違いますよね。問題さえ起こらなければ、生活に満足できるわけではありません。仕事の息抜きにテレビも見たいし、たまには芸人のライブを見に行きたいし、小説も読みたいし、気を抜いて楽に友達とも喋りたい。こういう息抜きや娯楽があって初めて人間の本当の生活というのは成立することでしょう。そして、海外で本当に英語環境のみで満足した生活を送るためには、やはり娯楽を娯楽として楽しめるくらいの英語力は必要なのです。自分の場合、英語で映画を見るというのは未だに娯楽というよりは苦痛です(笑)。だから家に帰ってからは際限なく日本のYoutubeを見てしまうのですね。

まだこっちに来た当初、ネットもアパートに繋がっていない頃は、日本から持って来た日本の映画のDVDをひたすら繰り返し観ていました。それらはやすきよの漫才だったり、中森明菜の夜のヒットスタジオのDVDだったりしたのですが、もう内容を暗記するくらい観続けていて、もう退屈な段階に入っているのに、それでも日本語が恋しくて恋しくて、同じ内容のDVDをひたすら観続けていました。家族と一緒に来たりするとまた違うのかもしれませんが、独り身で海外に滞在する時に感じる孤独感は体験したことのある人にしか分からないと思います。母国語が通じないというのは、それだけで今まで培って来たほとんどが通用しないということであり、想像を絶するストレスなのです。

今はまだ良い時代です。ネットがあればYouTubeでどこでも簡単に日本の娯楽が手に入ります。その意味で一昔前に、まだそういうツールがなかった頃に、日本から海外に留学していた人の苦労や精神的ストレスは計り知れません。先人たちは偉大だなと感じます。

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コメント

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