先週、念願だった7日連続、夜歯磨きをするという目標をついに達成できたので、ここに記録しておく。2015年にうつ病・パニック・複雑性PTSDを発症してから、夜に歯磨きをするというのがほとんどできなくなり、10年が経過して、ようやく達成できた。
うつ病の典型的な症状として「夜に風呂に入る・夜に歯を磨く」といった、健康時は特に意識せずにできていたことが非常に困難になるというものがある。最近は風呂キャンセル界隈などといった言葉も流行っているが、そういう人たちも自律神経の活動が不調気味になっている、病の予備軍なのではないかと思っている。
個人的な感覚だが、ポリヴェーガル理論的に見た場合、背足迷走神経の働きが強くなり、夜に覚醒状態から低覚醒状態への移行が、健康時よりも急になるのだと思う。だから、風呂に入る・歯磨きをするといったことに捧げるエネルギーが睡眠前に維持できない。
病を発症してからアメリカに渡米するまでの1年数ヶ月の間は、いわゆるうつ病の急性期と呼ばれるもので、過去のブログ記事を読む限り、その頃から歯磨きができなくなったのだと思う。ただ、急性期の頃の記憶は非常に曖昧なもので、はっきりと夜歯磨きできないなと感じるようになったのは、渡米後の少し生活が落ち着いてからだったように思う。基本的に朝はなんとか歯磨きできていたと記憶しているが、渡米初期は朝すらなかなか歯磨きできていなかったように思う。
2020年にアメリカで歯医者に通うようになってから、自分はデンタルフロスというものを覚えて、それ以降は歯を磨くときは「電動歯ブラシ・フロス・リステリン」の三つを行うようにしている。だが、これらの三つを夜に行うことはやはり困難で、基本的に朝起きてから行っていた。
「夜に歯を磨かない」というのは虫歯の原因の最たるものだと思われるが、自分の経験的に、「夜であろうが朝であろうが、デンタルフロスさえやっていれば虫歯にならない」という印象がある。事実、本帰国してから2年近くが経つが、夜は歯磨きすることは非常に困難だったが、朝必ずデンタルフロスをしているので、歯医者に定期検診に行っても虫歯ゼロの状態が続いている。
今年はパニックを経験し、通院と服薬を始めると同時に、二ヶ月前からキックボクシングも始めた。また、夏頃から「体を鍛えたい」という欲求が自分の中に芽生えはじめて、近所の公園をランニングするようにもなった。徐々に体力もついていき、今日はゆっくりではあるが、7キロ走ることができた。
ここ10年間、ず〜と「夜歯磨きできるようになりたい」という思いが強くあった。だが、帰国後、両親と同居するという生活的にだいぶ楽な状態に置かれても、その目標を達成することができずに、「虫歯になっていないし、別に夜歯磨きしなくてもいいや」とほとんど諦めていた。できたとしても2日連続ぐらいが限界で、基本的には朝起きてから歯磨きをしていた。
それが、急にできるようになった。といってもここ一週間くらいで、それ以降またできなくなるかもしれないが、10年間できなかった7日連続夜歯磨きが一回でも達成できたというのが自分にとって快挙なのである。現在9日連続でできている。
なんとなく、キックボクシングを始めたのが良かったのかなと感じている。これにより、自律神経のレベルが上がり、入眠前でも覚醒状態をいい感じで維持できているのかなと思う。歯磨きできていないときは、覚醒状態から低覚醒状態への移行がすごく早く、歯磨きする気力をその中に挟み込むのがすごく難しい。

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